Shadowbaneとは

Shadowbaneとは、WindowsとMacintosh双方が同じ世界で楽しめる数少ないMMOである。
日本での正式サービス開始から既に1年半以上の年月が過ぎており、
さまざまな紆余曲折があった。
当初日本で提供されていたShadowbaneAsiaは管理会社の破綻によりサービス終了となり、
現在このゲームを楽しむ為には北米サービスであるShadowbane UBIに参加するしかない。
このゲームは対人を好む人間にとっては非常に秀逸なゲームであると考えるが、
いかんせんマイナーであり日本での正式サービス終了により、
ゲーム紹介などもされなくなってしまった。
そこで今さらではあるが、このゲームがどのようなゲームであるかを簡単に紹介してみようと思う。

Shadowbaneとは、対人戦闘を主眼においたMMOだ。
このゲームの最大の特徴は、合意であろうと無かろうと対人戦闘に一切の制限が無い事。
よくあるMMOだと対人戦闘はエリア限定であったり、
合意でない戦闘であるPKに何らかのペナルティがあったりする。
Shadowbaneにはこれらが一切存在しない。
この世界に降り立った人間はすべて戦いを前提として生きなければならないのだ。

Shadowbaneはこれらの戦闘をより簡単に楽しむ為に、
通常のMMOではメインとなりがちなMob(モンスター)相手のレベリング作業を、
非常に簡単に行えるようになっている。
具体的には、最高の環境でレベリングをすれば、キャラクターを作成してから4-5日で、
実戦レベルとして十分なレベル70に到達できるのである。
無論最初のキャラクターをしっかり育てきるのは非常に大変だ。
一人で活動するのは不可能ではないが、
多くのPKが跳梁跋扈する世界なので、仲間を見つけないと生きていくのは厳しいかもしれない。
この世界にはレベルが低い時だけいられる「初心者島」という場所と、
その次の段階として通常世界にシステムに用意された安全な町がいくつか存在する。
大抵は狩場やそういった町で仲間を見つけギルドに所属し、
仲間と共に成長していく事になるだろう。

Shadowbaneは国際的なゲームであり、プレイヤーのリアルな国籍も多種多様だ。
サーバーによってある程度異なるのだが、
JPギルドのほとんどが活動するEntropyサーバーでは、
日本、台湾、香港、中国本土、マレーシア、シンガポールなどのアジア圏プレイヤー、
そして北米(アメリカ、カナダ)のプレイヤーが主体である。
よって全てのプレイヤーとコミュニケーションをとりたいならば英語が必要となる。
ただし日本語しか出来なくても普通にプレイしている人は大勢いるので、
そんなに心配する事は無いと思う。

キャラクターは種族と職業を選択して作成する。
種族、職業はエクスパンションにより何度か追加されている。
キャラクターはレベルを上げる事で獲得するポイントを費やして成長していく。
肉体的なSTR、INT、DEXなどのステータスはステータスポイントを、
武器スキルや魔法などはスキルポイントを消費して成長させる。
したがって、同じ種族・職業でも成長のさせ方によって全く異なったキャラクターとなる。
レベリングが楽な点と無限ともいえるバリエーションのキャラクターが作れる事から、
何度も何度もキャラクターを作りつづけて遊ぶ人も中にはいるようだ。

Shadowbaneにおいて実現されている対人戦闘は幾種類かある。

1つは個人vs個人レベル(PvP)の戦闘。
PKに遭遇したり、それを返り討ちにしたりするのが、これにあたる。
もちろん1対1になるとは限らず、いつ何時誰がどちらに加勢してくるかはわからない。
キャラクターのタイプによっては接近攻撃でゴリ押ししたり、
スニーク(透明化)状態から奇襲したり、やり方は様々だ。
キャラクターの能力だけでなく個人の才覚が非常に要求される戦闘である。

もう1つはグループvsグループ(GvG)の戦闘。
Shadowbaneは1グループが最大10人で構成される。
この10人をどう構成するかで、グループの特徴は大きく変わってくる。
ヒーラー多めの防御的部隊、攻撃的アタッカー主体の部隊から、
ケンタウロスばかりの高速部隊、鳥人間やコウモリ人間からなる空挺部隊まで、
さまざまな特徴あるグループを作る事が可能だ。
またShadowbaneのグループは、
グループリーダーがグループ全体の移動を行う事ができる。
これによってリーダーのグループリーディングや判断力も戦闘の勝敗にかかわってくる。
GvGはShadowbaneの戦闘の中でも特に魅力のある戦闘だ。
現在JPギルドが中心となって、
時間と場所を決めてGvGを行う「RoC WAR」というものを開催している。
GvGを手軽に実現できる場として多くのギルドが積極的に参加している。

そしてシステムでデザインされている大規模戦闘である「BC戦」。
これはギルドvsギルド、国家vs国家規模の戦争であり、
小規模だと20vs20、大規模だと100vs100クラスになる事も稀ではない。
ギルドと国家は同じようで微妙に違うのだが、
ギルドの集合体が国家だと思えば間違いではない。
Shadowbaneにおいて、ギルドは自分の街を建造する事ができる。
建造した街は要塞にも商業都市にもする事ができ、
街の運営、維持を目的とするギルドも存在する。
「BC戦」のBCとは、この街を破壊したり奪う為に宣戦布告をするアイテム。
つまりShadowbaneにおける大規模戦は街を奪い合う戦いを指す。
その為に戦術だけでなく、様々な国家と外交を重ね、策謀の限りを尽くす。
国と国が存亡を賭けて知略を尽くして戦いあうのはShadowbaneの華である。

さて、ここまではShadowbaneの面白そうな部分ばかりを書いてきたが、
自由すぎるシステムが逆にユーザー層を狭めている事実もある。
システムは一切の制限をしないので、どんな戦闘でも対等な数は保証されない。
大規模戦は得てして「人集め合戦」と堕し、
ただただ勝ちたいギルドが連合に連合をかさね徒党を組んで別勢力を滅ぼし、
戦争のない平和な世界を築き上げてしまうのである。
滅ぼされた側の勢力はやる気を無くしてそのサーバーから、
またはShadowbaneから去り、勝ち残った方も敵がいなくなって飽きてしまう。
これがいくつかのサーバーで実際に起こった「二極化サーバーWAR」から衰退への道だ。
無論それもShadowbaneのあり方であり、間違ってはいない。
そしてこれらはプレイヤー自身の行動の結果なのだ。
しかしそうならなかったサーバーもある。
衰退の道を歩まない事を選ぶのもプレイヤー自身の行動の結果だ。
サーバーの興亡すらプレイヤーが決めてしまう事の出来るShadowbane。
システムは「世界を提供する」だけであり、物事を起こし決断するのは全てプレイヤーなのだ。
自分が世界をコントロールする事すら可能であり、下手をすれば世界を壊す事も簡単に出来てしまう。
であるから、プレイヤーにもある程度のレベルが要求される。
これこそが開発者の敷いたレールを走ることしかできないその辺のMMOとは違う、
Shadowbaneの最大の魅力なのである。

もし今までShadowbaneをやっておらず参加してみたいと思った人は、
下記のサイトを参照して欲しい。

Shadowbane公式 (英語)
http://chronicle.ubi.com/

Shadowbane Beginners Island (導入から初期の手引き)
http://sb_bi.xdap.jp/top.htm

Aerynth Wanderes (データ全般)
http://belair.no-ip.com/~sasapon/main/